いきなり"寝ずの番"です。
外は、凄く寒いです。
この合宿所は、山からの吹き降ろしにあるので、
風が強くて凄く寒いんです。
その上、建て付け(たてつけ)が悪くて、
すきま風が、びゅーびゅーと部屋の中に入ってきます。
でも…
だからと言って、
このストーブの焚き方は、暑すぎです。
生徒たちが学校と直接掛け合って、
石油ストーブを自由に焚いて(たいて)よいと
許可を取ってきたのですが、
それにしても、
ちょっと焚き過ぎです。
前から思っていたのですが、
この子たち、何をやらしても少し極端です。
加減というものを知らないのかと思ってしまいます。
二酸化炭素中毒の心配は無いと思います。
これだけ隙間風(すきまかぜ)が入っているのですから、
でも、火事の心配があります。
こんなに狭い場所で、
石油ストーブをいっぱい焚いているんです。
生徒たちが寝ながら、ひっくり返したり、
布団に燃え移ったりしたら大変です。
いきなり私が"寝ずの番"です。
生徒たちは、昼の疲れもあったのでしょう…
大鼾(おおいびき)をかいて寝ています。
熟睡しているみたいです。
こんなの危なくて、とても寝ていられません。
生徒たちに"やる気"があるのは、
本当に嬉しいのですが、
やっぱり私の苦労は、無くなりそうにもありません。