合宿所に訪ねてきたのが運のつき(うんのつき)だったんです｡

その勧誘(かんゆう)した一人も
前の子の弟さんなんですけど､
成績が良くて､
もっと上を目指しているみたいだったので､

無理だと思って､
本当は諦めていたんです(あきらめていたんです)｡

それが説明会に来てくれて､
それから近付いてきてくれて､
いつのまにか､
今は私のところにいます｡

あの時､お兄さんを合宿所に訪ねてきたのが運のつき(うんのつき)､
私に見つかったのが､
不幸です｡

上に行けたはず､可哀想に(かわいそうに)と思うと､
正直､責任も感じます｡

いえ､私は諦めていたんですよ､
無理やりなんて､
そんなこと､
絶対にしていないです｡

お兄さんを通しての圧力なんて
絶対に掛けていないです｡

だいたい､お兄さん､
弟さんのことを
詳しく(くわしく)教えてくれなかったです｡