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おしくらまんじゅう…で遊びました。

子どもの頃に、
遊んだ事がありませんか?
"おしくらまんじゅう"という遊び…

もちろん私も、
いくらなんでも、
幼稚すぎると思ったんです。
"おしくらまんじゅう"は、さすがに…

でも、寒いからといって、
部屋の中ばかりに籠って(こもって)
勉強ばかりしていては、
身体だけではなく、
精神的にも悪いと思って、
生徒たちを合宿所の庭に連れ出してみたんです。

でも、やっぱり寒かったです。
山から吹き降ろしてくる風は、凄く冷たかったです。

夏休みのときは、ドッジボールをしていたんですが、
この寒さでは、無理だと思いました。
せっかく勉強をしにきたのに、
突き指でもしたら何にもなりません。

本当は、ラジオ体操でもして、
それから走らすのが良いのですが、
そんなことをしたら生徒たちに嫌われると思って、
躊躇(ちゅうちょ)していました。

躊躇といっても、
そんなに長い時間ではないですよ。
寒いですから、
そんなに長い時間、考えているわけにはいきません。

でも、そうしていたら、生徒たちが
何のきっかけだったか、わからないのですが、
"おしくらまんじゅう"を始めたんです。
最初は、小さな輪だったんですが、
そのうち、だんだんと大きくなっていって…

何をしているの?

私も最初は、
その生徒たちの"おしくらまんじゅう"を眺めていたんです。
もちろん、呆れながら(あきれながら)です。
子どもじゃあるまいし…そう思っていたんです。

「先生も一緒にやろうよっ!」
そう誘われても、断っていたんですが、
でも、生徒たちも意外と楽しそうな表情になってきて、
大声を出して笑いながら、
夢中で"おしくらまんじゅう"を遊び始めたんです。

楽しそうでした。

生徒たちの顔が、真っ赤になってきて、
暖かそうな顔になってきたんです。
大笑いをしているし…
力いっぱいの勝負という感じではなくて、
転びそうになっても、転ばないようにするのが、
楽しいという感じでした。

"おしくらまんじゅう"としては、
邪道(じゃどう)なのかもしれませんが、
力強さとか荒々しさとかではなくて、
もっと、こう…
楽しそうでした。
生徒たち、
ゲラゲラという感じで、
本当に楽しそうに笑っていました。

何か私一人が、
寒そうに(本当にさむかったのですが)、
見ていました。

「先生も一緒にやろうよ!」
生徒たちも、何度も誘ってくれるし、
それに転んだりする心配は無さそうだし、
それに何より、生徒たちが本当に楽しそうでした。

年甲斐も無い…とか、
いろいろと言われそうですが、
でも、本当にやってみると楽しかったです。

これ以上無いほど単純な遊びです。
なんと表現すればよいのか…
押し出す遊び?
参加者を押し出して遊ぶのだったと思います。

でも、クラスの子たちがやっていたのは、
だいぶん違います。
みんなで押し合いをするところまでは同じなのですが、
転びそうに押し合いをしながら、
でも、転ばないようにする…遊びでした。

私の言葉では、
この単純な楽しみ方は、
みなさんに伝わらないと思います。

でも、この単純な遊びが、
実際にやってみると無性(むしょう)に楽しいんです。
顎(あご)が外れる(はずれる)かと思うぐらい笑いました。
心の底から…とか、
そういうのじゃなくて、
ただただ楽しいんです。おかしいんです。

身体は暖かくなりますし、
もう寒さなんか全く感じなかったです。
身体の底から暖かくなりました。

それに生徒たちと言葉じゃなくて、
何と言うのでしょうか、
一体感?
うまく表現できないのですが、
生徒たちと一緒に、とにかく楽しかったです。
理屈抜きに楽しかったです。

時間を忘れて…
というか、止めるに止めれなかったです。
楽しすぎて…
夢中になって遊んでいました。

「明日も遊ぼう!」

そう言って、生徒たちと約束をしてしまいました。
明日は日曜日ですし、
それに勉強ばっかりより、
身体も動かした方が良いと思います。
それにクラスのみんなと一緒に仲良くなれますし、
楽しいし…

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