何事も無いのが一番です。
修学旅行の話なのですが、
私、牧羊犬(ぼくようけん)になった気分でした。
生徒たちが、
はぐれたりしないか、
どこかへ行ってしまわないか、
そんなことばかり気になってしまって、
修学旅行中、ずっと気が休まらなかったです。
一番、緊張したのは、
どこの学校かは知らないですけど、
こんなところで日本の学校とすれ違う?
しかも、凄くガラの悪い学校…
もちろん他校の悪口を言うつもりはないですが、怖かった…です。
男子生徒も怖かったけど、
女子生徒も怖かった…
むしろ女子生徒の方が余計に怖かった気がします。
もちろん何事も無く無事にやり過ごしましたけど、
本当に怖かったです。
相手校の先生とすれ違うたびに、
頭を下げながら、
とにかく騒ぎになりませんようにと、
そればかり思っていました。
こんなのが私の初めての
修学旅行を引率した思い出というのは、
どうかと思いますが、
でも、景色とか、
旅行を楽しむなんていう余裕は全く無かったです。
とにかく何事も無く無事に帰るということしか
頭の中には無かったです。
気を使うんですね…教師という仕事は、
疲れたとしか、
今は言う気がしないです。