のぼせるほど暑い石油ストーブの部屋からです。
部屋が暑いです。
頭がボーっとします。
いくら隙間風(すきまかぜ)が入ってくるからって、
これでは暑すぎです。
この合宿所には、石油ストーブしか暖房機器が無いのですが、
これだけ全開で焚く(たく)と暑過ぎます。
こんなに暑い部屋で、
よく勉強なんかできるものだと思います。
今、クラスの生徒たちと勉強合宿中なのですが、
生徒たちが石油ストーブを全開で焚いているんです。
隙間風が寒いと言って、
でも、みんな夏の体操服で
真っ赤な顔をして汗をかきながら、勉強をしていたんです。
今は寝ていますが、
寝相(ねぞう)が悪いです。
これだけ暑ければ、寝相も悪くなります。
石油ストーブの火を小さくすると
不完全燃焼を起こして気分が悪くなると言って、
大きな火のままです。
確かにその通りなんですけど、
寝ているときぐらい、
石油ストーブの火を消したらいいと思うのですけど…
きちんとした暖房設備を設置してくれるように
要望書を学校に提出していたんですけど、
間に合わなかったというか黙殺(もくさつ)されました。
勉強合宿で、クラス全員で勉強しているから…と言っても、
食費など、いろいろと費用が嵩みます(かさみます)。
私の立場では、
そんなに強く言えなかったです。
だから仕方ないです。
生徒たちに寒いとか、
石油が臭い(くさい)とか、臭う(におう)とか言われると、
生徒たちに従うしかありません。
私って本当に弱いです。
今、生徒たちが眠っているので、だらけた格好になっています。
生徒たちが起きそうになる度に、
慌てて居ずまいを正しています。
生徒には、無様な(ぶざまな)格好なんて見せたくないです。
一応、矜持(きょうじ)です。