便利なんですけどね…

役付きの子って
こういう時､
かわいそうですね｡
この寒いのに､
お正月にクラスで一緒に勉強する合宿所の
掃除を手伝わされるのですから､
本当に気の毒です｡
そう言いながら､私は笑っているのですが､

お正月を過ごすのですから､
やっぱり大掃除(おおそうじ)をしておかないと…ですよね？
２週間近くも過ごすのですから､
やっぱり､きれいにしておかないと…ですよね？

今年は去年ほど､
この合宿所を使っていなかったのですが､
それでも汚れています｡
古い建物ですし､
掃除を始めると切り(きり)がありません｡
私一人では大変です｡
クラスで使うのですから､
クラスの子が掃除をして当然です｡

…と言う訳で､クラスの役付きの子を動員して
合宿所の掃除をしてきました｡
さすがに捗りました(はかどりました)｡
こういう時､
真面目な子は役に立ちます｡
便利です｡

でも､一生懸命すぎて､
少し休憩して､
その休憩している間に､
生徒たちのいろいろなことを聞きたいという
私の下心(したごころ)…ダメでした｡

それに合宿所の中の私の部屋を掃除してくれるのは嬉しいですよ｡
どうせ鍵も無いし…
というより古くて戸も閉まらないですし､
クラスの子は､当たり前の顔をして出入りしていますしね…
私の部屋とクラスの子の部屋の境界なんて完全に無いですから､
でもね､
教員専用のトイレとお風呂は別です｡
あそこは増築されたもので､
ちゃんとサッシのドアで鍵も掛かる私専用の空間です｡
生徒が入ったらダメです｡
掃除をしてくれなくてもいいです｡
私がします｡

このトイレも使わせて…
この掃除で
生徒たちの言った唯一の冗談です｡

もちろん､ダメです｡