ふぐ料理を､ご馳走になってしまって…

初めて食べたんです｡

ふぐ(河豚)みたいな高級な料理､
今まで一度も食べたこと
無かったです｡

お供(おとも)です｡
偉い先生に付いて行っただけなんですけど､
それでも､
ふぐ料理を初めて食べたことには､
変わりはないです｡

"ふぐ刺し"と言うのですよね？
大きな丸い平皿に
透き通って向こうが見えるぐらいに薄い
ポン酢醤油でいただく､
お刺身料理…

感動しました｡
初めて実物を見たのですが､
テレビとか雑誌の写真に載っているのと一緒で､
味とか何とかというよりも､
見ただけで感動してしまいました｡

どういう食べ方をしたらよいのか､
わからなくて､
まわりの人が食べるのを
おとなしく､
真似(まね)をしながら頂きました｡

美味しかったんだと思うんですけど､
緊張して…
だいたい料亭の畳の部屋の
お座敷なんて慣れていないです｡

床の間のお花が､
とても綺麗(きれい)でした｡
花器も豪華で高そうでした｡

"ふぐ鍋"も､ご馳走になりました｡
こんなに寒い時期は､
やっぱり温かい料理が最高ですね｡
嬉しくなります｡

"ふぐ"みたいな高級料理を前にして､
温かいでは､
褒め言葉(ほめことば)には､
ならないのかもしれませんね…

ありがとうございました｡
美味しかったです｡
ご馳走様でした｡

お礼の言葉って､
それぐらいしか知らないです｡

ふぐ料理を食べさせてもらった時の
気の利いた
お礼の言葉なんて知らないです｡

それにしても､料亭のお座敷で､
ふぐ料理なんて､
大人の世界ですね…
感動です｡
少し陶酔(とうすい)しています｡