誰か起きてきてくれないかな…
勉強を一生懸命してくれたら、
もちろん、それだけで十分なんですよ。
それ以上のことを望んだら、
贅沢(ぜいたく)な!
そう言って怒る先生も多いと思います。
でもね、せっかく一生懸命に勉強している生徒たちです。
どう言っても、可愛い生徒たちです。
少しぐらい、
何かやってあげたいと思うわけです。
合宿なんですよ?
一日中、一緒に過ごしているんですよ?
ずっと黙っておくって、
つらいです。
正直、疲れるんです。
こうやって今、
すぐ側に、生徒たち眠っているんです。
このストーブの焚き過ぎで、
暑い部屋で、
生徒たちと一日中、ずっと一緒にいるんですよ?
勉強をしている時は、いいですよ。
頑張って…って、
一生懸命、
応援して上げています。
生徒が勉強をしている姿を見るのは、幸せです。
楽しいです。
だから余計に、何も喋らないでいるのが苦痛です。
勉強をしていない時、
何か喋りたくなります。
余計に喋りたくなるんです。
誰か起きてこないかな…そう思いながら、
今も生徒たちを見ているのですが、
ぐっすり眠っています。
合宿をしていて、こんなに眠れるものかと不思議です。
信じられない気持ちです。
叩き起こしたくなる(たたきおこしたくなる)
時もありますが、
さすがに、そんなことはしません。
言ってみただけです。
暑いし…
火の用心のため、
ずっと一晩中(ひとばんじゅう)起きています。
週末を利用した合宿です。
一泊二日です。
これぐらいなら私は眠らなくて大丈夫です。
生徒たちは眠ってくれたらいいのですが、
でも、誰か一人ぐらい
眠れない生徒がいて、
私の話し相手になってくれないかな…って、思います。
これだけ生徒がいるんです。
疲れているとはいえ、
みんなが、ぐっすり眠っているなんて、
本当に信じられないです。