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暴走族の騒音

この合宿所は、崖の下に建っていて、
ここからでは、
崖の上の道路を走っている
暴走族の姿を見る事はできないのですが、
パラリラ〜パラリラ〜という音は鳴らしていなかったので、
棒象族と呼んでいいのかは知らないですが、
それでも、
頭の上からお腹に響くエンジンの大きな音は、
こんな人里離れた一軒家にいるのですから、
怖かったです。
今ほど、生徒たちと一緒にいて心強いと思った事はないです。
これだけ男の子に囲まれているんです。
いくら暴走族だって襲ってくる事はないです。
今、一番安全です。

本当は、合宿に入ってから、
ずっと、
ダラダラとしている生徒たちを叱ろうと思っていたんです。
どうやって叱り付けたらいいか考えていたんです。
でも、今日はやめます。
叱りつける気にならなくなってしまいました。

いろいろあります。
不満とかもいっぱいあります。
注意したい事もいっぱいです。
でも、
やっぱり頼もしいです。
そう思うと、今は叱れないです。
暴走族の騒音で起きてきた生徒たちに囲まれて…安心です。

幸せかもしれません。

-降水短時間予報<