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家畜(かちく)のように扱われた(あつかわれた)嫌な記憶があります。

あれだけ長い時間、
しかも、
寄ってたかって酷いことをしたんです。

痛くて痛くて、
体だけじゃなくて、
心も
悲鳴を上げていました。

休憩時間(きゅうけいじかん)、
いつまでとか言ってくれなかったし、
誰も見ていない一人になれるところに来ると
もう倒れ込んで(たおれこんで)、
もう動く気力なんか、まるで無かったです。

倒れながら
ここに書いて送ることが
唯一の自分でいられることでした。
そうじゃないと
本当、どうなっていたかわからないです。

優しさ…
どうだったんでしょうか?
感じていたかどうか、
今の私には、わからないです。

不意に呼びに来るんです。
時間とか、
わからないから…
あの時の私にとっては、地獄(じごく)でした。

声とか
絶対に聞かせたくなかったから
必死に我慢をして
なんとか体を動かして
下半身だけ
お風呂の前だったから必死で洗って
みんなの前に出て行ったんです。
パジャマの下なんか無いから、
すぐに脱がされるってわかっていても下着だけはつけて…

みんなの待っている部屋に繋がるドアを開けたとき、
そのドアを開ける動作でさえ、
悲鳴を上げるほど痛かったんです。
今、思い出しても痛いです。

そんな必死で頑張っていた私に、
遅い!
そんな感じで思いっきり体を引っ張ったのがいたんです。

その時は、
痛みに耐えるだけで必死で
咄嗟(とっさ)のことだったので、
少しぐらい悲鳴を上げたかもしれません。

みんなの前まで、
なんとか体を動かして
下着を脱がされて、
座布団を敷いた畳の上に
仰向けに(あおむけに)寝かされて
みんなに体を玩具(おもちゃ)にされながら、
感じてる!感じてる!
なんか、散々(さんざん)からかわれながら、

感じるわけないです。
痛いだけです。
白いのが、いっぱい出ているとか言われましたけど、
知らないです。
体の自然な反応です。

頭の中は、
みんなに体も心もボロボロにされながらも、
無遠慮(ぶえんりょ)に体を引っ張られたことを怒っていました。

怒るんですよ、私だって…
みんなのために、
口には出さなかっただけで、
途中、何度も心の中で怒りました。

止めようと思ったことも何度もありました。
当然です。

ドアを開けた途端に強引に体を引っ張られたのは、
私に敬意(けいい)というか、
人間扱いさえしていなかったと思いました。
まるで動物…
酷く言えば(ひどくいえば)、
屠殺(とさつ)されに連れて行かれる家畜(かちく)みたいに自分が思えました。

そこまでバカにされているの?
口惜しさ(くちおしさ)で、
しばらくは、
耐えられなかったです。

-降水短時間予報<