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ドアを開けるときは、何も考えられなかったです。真っ白でした。

お風呂場のドアを開けるときは、
さすがに緊張しました。

止めるなら今…と何度も思いましたが、
やっぱり開けました。
思い切りました。

もちろん初めてですよ。
当然ですよね?
生徒たちがお風呂に入っているところに行くなんて…

水着を着ているのは知っているんですよ。
いつも洗濯物の中に
水着も一緒に干してありますから知っているんです。
そうじゃなかったら入らないです。
いくらなんでも…
でも、それとこれとは別です。

ほかの生徒たちには、絶対にやらないです。
前にも同じことを書きましたが、
いずれ新しい生徒を受け持つことになるとは思いますが、
絶対にやらないです。
誓います。
やりたいとも思わないです。

偶然(ぐうぜん)だと思います。
こんなことをやる気になったのは…
いろいろとありましたから…

生徒にとっては、
何人もいた担任の中の一人だと思います。
でも私は、初めての担任です。
いろいろとあったこと、
ずっと覚えていると思います。
印象が強いです。

冒険をしたくなったのも、だからだと思います。

でも、私だって
生徒たちのことを、いろいろと知っているんです。
ちゃんと聞き出しているんです。
伊達(だて)に担任をやっていないです。
夏休み、冬休みを返上して
合宿なんてやっていないです。

生徒たち、疲れきって眠っています。
狸寝入り(たぬきねいいり)は、いないと思います。
こんなのを見ているんです。
ずっと…です。
少しぐらい私の冒険に
付き合ってくれても良いと思います。

-降水短時間予報<