でも､もしかしたら…と願っているのですけど

教科専任だと思っているんです｡

教師なんて､
やっぱり教えることが第一ですよね？
私みたいな中途半端なのは､
学校としても使いにくいのじゃないかと思います｡

はっきり言って､
教え方知らないです｡
大学生の家庭教師のアルバイトと変らないです｡
それに私､教育学部じゃないですし…
でも､ちゃんと教員免状は持っていますよ｡念のために…

教えるって､大変なんだと思うんです｡
やっぱり､
きちんと教えることを勉強しなくてはと思うんです｡
だから､他の先生のように､
教科専任を経験して､
十分に教えることができるようになってから､
担任になる方が望ましいです｡
教科専任になることに不満は無いです｡
当然だと思っています｡

でも…

今のクラスの担任だけは続けたいです｡

無理かもしれないです｡
能力的なものを考えれば､そんなの無理です｡

確かに､担任として無茶苦茶なことをしています｡
それもこれも､
きちんとした能力が無いからです｡
実力が無いからです｡

わかっているんです｡

きちんとした指導もできないこともわかっているんです｡
本人が一番､わかっているんです｡

どうしてよいのか､わからないんです｡
毎日です｡

私､愚痴(ぐち)ばかり言っていますが､
愚痴を言われるのは､
本当は私のほうなんです｡

先生方の仕事の雑用しかしていないです｡
生徒たちには､
きちんと指導できていないです｡

本当は､落ち込んでいる時の方が多いです｡
本当は､考え込んでいる時の方が多いです｡

でも､考え込んでも答えなんか見付からないです｡

毎日です｡
毎日ですから､
落ち込んでいたり､
考え込んでいたり､
そんなことをしていても､学校は始まります｡
逃げるわけにはいかないです｡
逃げたいけど…
さすがに､そんな無責任なことはできません｡

一度逃げたら､戻れない気がします｡

必死なんです｡
バカなことをしていますが､それだけ必死なんです｡

それに可愛いです｡

生徒たちが可愛いです｡
ヘンなところもあるんですけど､
それは､私がヘンだからでしょうけど…

どうしようもない時もあるんですけど､
それも､私がどうしようもないからでしょうけど…

やっぱり可愛いから､担任を続けたいです｡

理屈になっていないですよね？
全然…

理屈にも何にもなっていないですけど､
やっぱり担任を続けたいです｡

学校には言えないです｡
大きなことは言えないです｡
大法螺吹き(おおぼらふき)じゃないです｡

でも､ちょっとだけ法螺吹き(ほらふき)…

担任を続けたいです｡

学校では言えないので､
ここで少しだけ法螺吹き(ほらふき)…です｡