それに、何を喋ったらいいんですか?
私より綺麗に片付いた部屋に住んでいるんですよ?
いったい、私が何を言えばいいんですか?
ほかの生徒でもいれば、別なんですが、
たった…二人っきりですよ。
私に、何を喋れと言うんですか?
綺麗にしているね…
その後、
言う言葉が無いです。
これで注意を続けるほど、私は白々しくないです。
居心地が悪かったです。
この居心地の悪さ…
間が持てない(まがもてない)というか、
何と言うのか…
とにかく居心地が悪かったです。
それに喋ってくれないし…
何か、こういう時に男の子なら、
喋ってくれないと、
本当に間が持てない(まがもてない)です。
二人で、そっぽを向いて、どうするんですか?
いえ、喋りましたよ。
私…
適当というか、何かを…
一生懸命に喋りましたけど、疲れました。
昨日は、疲れ果てて、
家に帰って、そのまま寝こんでいました。
男の子の一人暮らしって、どんなん?
そんなことを聞いてくる友だちもいましたが、
どんなんも、こんなんも、
無いです。
居心地が悪かったです。
気詰まりでした。
正直、私も期待していたんです。
友だちが期待しているようなものじゃないですよ。
でも、
期待していたんです。
それなのに、この気まずさ…
これから、どうしよう…悩みます。
ご両親にも、きちんと報告しないといけないですし、
それに第一、一人暮らしをしている生徒を、
放って置く(ほおっておく)ことなんかできません。
行きますよ。
もちろんこれからも、ずっと見に行きますが、
何か楽しい話題を見付けないと…
この気詰まりを何とかしないと…
友だちが言っている
ドキドキの展開なんて…
そもそも、
そんな大人じゃないですよ?
田舎の高校生なんて、
本当、子どもなんですからね。
もう、みんなに見せてあげたいです。
私の言うこと、納得してくれると思います。
全然…ですよ。