結局､能力なんかよりも運なのでしょうか…

他の先生が､どうしているかとか､
他のクラスが､どういう状態になっているかなんて､
ほとんど知らないです｡

横の連携とか､
そういうものより､
競争…
教師も生徒も､
そしてクラス単位でも､
それぞれ競わせようというのが､
この学校の方針だと思うんです｡

こういうのって結構､つらいです｡

実力のある先生なら､
こういう競争の方が良いのかもしれないですが､
私たちみたいな未熟な者からすれば､
途方に暮れることが多いです｡

今度辞めていかれる私と同期の先生も､
たぶん､実力を発揮する前に､
わからなくなったんだと思います｡

どうして良いのか､わからなくなって､
誰にも相談できずに､
一人で悩んで､
辞めていくという道を選んだのだと思います｡
さぞかし苦しかったと思います｡
不本意だったと思います｡

わからなくなると､
本当に､
何もかもが､わからなくなるんです｡
袋小路に陥る(ふくろこじにおちいる)んです｡
一生懸命に考えれば､考えるほど､
ダメなんです｡
わからなくなるんです｡

私は､逃げ場所があったから…
格好悪い話ですが､
誰も使っていない旧校舎の管理を任されたので､
誰もいない旧校舎の中で､
一人ぼっちになって時間が過ぎるのを
じっと待っている事が多かったです｡
いえ､今もです｡
今も旧校舎に逃げ込んでいる事が多いです｡
仕事が忙しいと言いながら正直に言うと､サボっています｡

一番､下っ端(したっぱ)なので
体を動かす仕事をすることが多いです｡
自分からも買って出ているのですが､
ドタバタと一生懸命に体を動かして､
汗をかくぐらい頑張っているのを見せて､
旧校舎でお風呂に入っています｡
シャワーで汗を流すのではなくて､
旧校舎では小さいですけど､お風呂に入れるんです｡

もちろん許可は取ってありますよ｡
でも学校で､
しかも生徒たちが授業を受けている時間にでも､
お風呂に入って湯船に浸かっているのは､
珍しいと思います｡

それに保健室の先生の事務処理の手伝いもしています｡
癖の強い先生で､
他の先生方から物凄く敬遠されているのですが､
味方に付ければ頼もしい先生です｡
私みたいな下っ端からすれば､運が良かったです｡
そのかわり､
いろいろと大変ですが…

研修先で病気になった先生がいたんです｡
その先生の介抱をしたのがきっかけで､
いろいろと可愛がってくださるようになりました｡
その先生の仲間に入れて貰えるようになりました｡
これも運が良かったです｡

あと､１年目から担任を持たされたので､
管理職の先生が､いろいろと面倒を見てくださいます｡
相談に乗ってくださいます｡
直接､指示をしてくださいます｡
助かるんです｡

管理職の先生方の派閥に入っているって
他の先生方から見られているみたいなんです｡
もちろん使い走りとしてですが､
それでも､
こういう偉い先生方と一緒にいる事が多いです｡
偉い先生方に相談できるというのは､
凄い強みです｡

事務の子って､
今年､高校を出たばかりの新しい事務の職員なんですが､
私は友だちだと思っているのですが､
何か妹みたいになっています｡
ほとんど生徒と変わらない年齢なんですが､
一応､私の唯一の友だちです｡
妹ではなくて､友だちです｡
決して私の召使い(めしつかい)では無いです｡
絶対に友だちです｡

気が付けば､
なぜか長々と身の上話を書いています｡
辞めていかれる先生のことを書こうと思っていたんですが､
全く話が逸れてしまって､
違うことを書いていました｡

こんな長くて退屈な話を
最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら､
本当に､ありがとうございました｡

そして､ごめんなさい｡