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断れないように追い詰めてからなんて卑怯(ひきょう)です。ずるいです。

今、休憩の時間だといって2回目だと思います。

お風呂の前の廊下、
ここだけは合宿所の中で
誰も入ってこない私一人の場所です。
ようやく、
一人にしてもらいました。

あれから一度、休憩の時間をもらいましたが、
完全に放心していて、
何も手につかない状態でした。
ただ倒れこんで、
何とかお風呂だけ入って、
みんなの前に行ったことだけは覚えています。
それだけです。
ほかは覚えていないです。

今、2回目の休憩です。
お風呂から
体を洗って出たところです。
あの時より、
しっかりしてきました。

みんなは、食事です。
私は、いらないです。食べたくないです。

少し時間があるみたいです。
何をしていいのかわからないので、
少しだけ、外に出てみたんですが、
すぐに戻ってきました。
このまま逃げるというのも考えたのですが、やめました。
逃げても何もできないです。
こんなこと、
誰にも相談できないです。
相談なんかできないです。

みんなの食事が終わったら
みんなのところに行かなければなりません。
みんなが私のことを楽しみにして
待ってくれているのは間違いないと思います。

みんなが楽しんでくれるために
私ができることは、何でもするって決めていました。
みんなには言っていなかったのですが、
そう決心をしていました。

でも、ずるいです。 みんな、ずるいです。

よくこんな卑怯な方法を考えたと思います。
感心しています。
もちろん怒っているんです。

-降水短時間予報<